#大好きな人

カオルと 僕と そして今

#7 救急搬送 -カオルと 僕と そして今ー 

テツオの手を握ると、とても冷たい。「ほら、私の手はこんなに暖かだよ」そう言って、テツオの手を私の手で包んだところでドクターが現れた。
カオルと 僕と そして今

#5 夜間専用入口 -カオルと 僕と そして今ー

夜明けは近いものの、まだまだ太陽が出てきそうもない暗闇の中、テツオを助手席に乗せて地図を見ながら走り出した。夜間専用入口から薄暗くて人気のない病院の中に入ると、 しばらくして眠そうな先生が現れてテツオは診察室の中に入って行った。
カオルと 僕と そして今

#4 帰るコール -カオルと 僕と そして今ー

たった数日テツオに会えなかっただけで、私は飼い主を待つ子猫のように、一日中ソファーの上で見る気も無いテレビをぼんやりと見つめていた。会いたくて会いたくて、とても寂しかった。テツオがもしもいなくなってしまったら、私も消えてなくなってしまうのだと思う。
カオルと 僕と そして今

#3 フォルクスワーゲン・ゴルフ -カオルと 僕と そして今ー

マンションのエレベーターで荷物を運んでいる時も、車のキャリアにスキー板を積んでいる時も、私はこっそりと、どうやってテツオに抱きついてしまおうかと考えを巡らしていたのだった。